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ついてる男

何故かこの日からピタリとあの夢を見なくなった、
その代わり外へ出るたび誰かに見られている様な感覚が続いた、
そして壮太との生活が二週間ほど続いたある日、
俺はいつもの様にバイトへ向かいいつも渡る信号が青になり道路へ一歩踏み出した時目の前に壮太が現れた、

 「来い」

 そう言われ手を引っ張られた瞬間物凄い衝撃で意識が無くなった。


 結果として俺は信号無視した車にはねられ右足を折り二日ほど意識が戻らなかったらしい、
俺が目を覚ますと壮太はベッドの周りを漂いながら

 「もう少しで終わらせられたのになぁ」

 嬉しそうに笑っていた、俺はただただ壮太の恐怖に震えていた、この時俺が意味をわかっていれば変わる事もあったと今は思う。

 ひと月ほど入院していたが見舞いに訪れたのはバイト先の店長が一度、他のバイト連中も一度だったが何故か斉藤今日子だけは毎日顔を出した、彼女いわく

 「私が来なかったらきっと誰も来ないですしねぇ」

 そんな彼女に惹かれ退院してすぐ告白すると、
やっと告白してくれた、
どんだけ鈍感なのかとイライラしましたよ、
との答えを頂き付き合いが始まった、
退院しても相変わらず壮太は消えることはなく、視線を感じることも変わらなかった。

 俺と今日子との交際は順調に進んでいた、
そして壮太との生活も変わらず、
ひと月に一度くらいのペースで事故に巻き込まれた、
幸か不幸か大事に至るほどではないが事故のたびに壮太への恐怖が募っていった、
何よりも今日子に被害が及ぶことだけはさけなければと・・・

俺の二十歳の誕生日を過ぎ、今日子との交際、壮太との生活が一年をこえた頃俺に転機が訪れた、知り合いの運送会社が正社員として俺を雇いたいとの打診を受けたのだ。

 今日子とも話し合いお互いそろそろ結婚なども考えていた折、
その話を受けることにしたのだが俺には気がかりがあった、
結婚をして一緒に暮らすとなれば壮太のことである、
壮太に話したところで命を狙う奴が離れる事は無いだろう、

だが今日子との生活のためには奴を何とかするしかない

 とにかくまずは話してみよう、バイトを終え家につくと相変わらず壮太はテレビを見ている

 「おう、おかえり」

 「ああ、ただいま」

 もう慣れたものである

 「なあ壮太、話があるんだ」

 「なんだよ改まって」

 俺はテレビを消すと奴を見据えた

 「壮太が俺を殺したいのは仕方ない、でも俺はいま死ぬ訳にはいかないんだ、これから先一生かけて守りたい人がいる、正社員の仕事も決まって彼女と結婚しようと思う」

 壮太は俺の目をジッと見ていた、そして口を開いた


 「そうか、わかった、じゃあ俺は消えるよ」


 拍子抜けするほどあっさりしたものだった、思わず俺は

 「お前これで成仏するのか?」

 余計な事を聞いてしまった

 「まだまだ成仏なんかしねえよ」

 そういうと

 「世話になったな、まぁ頑張れや」

 その言葉を残して消えていった。
 余りに突然でしばらく放心していたが、解放されたという感情が沸き上がり一人喜んでいた。
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